アメリカ航空宇宙局(NASA)は10月24日、太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」によって撮影された、太陽の巨大な磁気フィラメント噴出の画像を公開した。
これらの画像は9月29日と9月30日に撮影されたもので、太陽から噴出される巨大な磁気フィラメントが鮮明に捉えられている。この磁気フィラメントの全長は約30万kmを超え、高温プラズマがマグマのようにうねり、まるで地球上の火山活動のように見える。
太陽の磁気フィラメント噴出にはコロナ質量放出(CME)が伴うもので、今回も地球に向けて強いコロナ質量放出が発生し、北米やニュージランドなど、北半球と南半球の両方でオーロラが確認された。
「SDO」はリビング・ウィズ・ア・スター(LWS)計画の最初の観測衛星で、計3つの観測機器を搭載し、高度3万6000kmの対地同期軌道から太陽を観測する。太陽内部がどのように活動しているのか、太陽エネルギーがどのように放出されるのかなどを研究し、コロナ質量放出状況や太陽フレアの警戒予測などの宇宙天気予報を提供する。
「SDO」は2010年2月に打ち上げられ、5年間以上にわたって太陽を継続的に観測する予定となっている。
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- NASA - NASA Releases Movie of Sun's Canyon of Fire