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2012年のある土曜日の夜、スペインのマドリード近郊で撮影された非常に珍しい月の4重ハロー。内暈と外暈の間にオリオン座の三つ星やシリウス、ヒアデス星団なども見えています。(Credit: Dani Caxete)
【▲2012年のある土曜日の夜、スペインのマドリード近郊で撮影された非常に珍しい月の4重ハロー。内暈と外暈の間にオリオン座の三つ星やシリウス、ヒアデス星団なども見えています。(Credit: Dani Caxete)】

太陽や月の周りに光の輪が現れることがあります。これは「ハロー」(haloと呼ばれる現象で、日本語では「暈(かさ)」と呼ばれています。太陽の場合は「日暈」、月の場合は「月暈」になります。

この現象は、雲を作っている氷の結晶(氷晶)がプリズムの働きをし、太陽や月からの光が氷晶の中を通り抜ける際に屈折して発生する大気光学現象の一種です。

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冒頭の画像は2012年のある土曜日の夜、スペインのマドリード近郊で撮影された非常に珍しい月の4重ハローです。月からの光は、六角形の氷の結晶の中で屈折し、月を囲む(月を中心とした視半径)22度のハローを作ります。その外側に接して見えるのが外接ハローと呼ばれる光輪です。

さらに珍しいことに、月明かりの一部が遠くの氷の結晶を通して屈折し、月から46度離れたところ(月を中心とした視半径46度)に虹のような弧を作り、絵のような美しい冬景色の上空に現れています。22度ハローに加えて46度ハローの一部も見えており、月としては非常に珍しい4重のハローが撮影されました。

22度ハローは「内暈」46度ハローは「外暈」とも呼ばれます。よく見ると内暈と外暈の間にオリオン座の三つ星やシリウス、ヒアデス星団なども写っています。ベテルギウスは内暈と、プレアデス星団は外暈とほぼ重なって見えています。4重のハローだけでなく、何重もの幸運に恵まれた冬空の光景と言えそうです。

 

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Image Credit: Dani Caxete
Source: APOD
文/吉田哲郎

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