アメリカ航空宇宙局(NASA)は2月19日、電波望遠鏡によって撮影された地球近傍小惑星「2012 DA14」の動画を公開した。

「2012 DA14」は協定世界時間2月15日19時25分(日本時間2月16日4時25分)に、月よりもはるか近く、静止衛星よりも内側、地球からわずか2万7000キロメートルの距離まで接近した。これほど大きな天体がここまで地球に接近したのは、1990年代に観測を開始してから初めて。

この動画は「2012 DA14」が遠ざかる2月15日と16日にかけて、ディープスペースネットワークのゴールドストーン局によるレーダー観測で撮影された画像を組み合わせたもので、「2012 DA14」が回転している様子がよくわかる。「2012 DA14」までの距離は約12万キロメートルでから31万4000キロメートルで、解像度は1ピクセルあたり4メートル。

NASAは地球近傍天体(NEO)を監視しており、このようなレーダー観測は地球近傍天体の形や地形、軌道などを理解するのに役に立つだという。

 

■NASA Releases Goldstone Radar Movie of Asteroid 2012 DA14
http://www.nasa.gov/mission_pages/asteroids/news/asteroid20130219.html