日本時間2019年7月3日早朝、日本では朝日が昇り始める頃に南半球では日食が起こります。なかでもチリやアルゼンチンの一部地域では、月が太陽の全体を覆い隠す皆既日食が見られます。
日食は、地球上のごく限られた地域でしか観測できません。それでも日食が見たい……そんな世界中の多くの人々に向けて、NASAが日食の様子を「NASA Live」のオフィシャルページ(http://www.nasa.gov/live)を通して生放送する予定となっています。
中継映像が放送されるのは、日本時間で7月3日の朝4時から7時まで。南米大陸の陸上で皆既日食が観測できるのは5時台後半となりますので、放送をライブで観るには普段よりちょっと早起きする必要があるかもしれませんね。
なお、今年は12月26日にも日食が起こります。中東から東南アジアにかけての一部地域では金環食となりますが、日本では15時前後に部分日食を見ることができます。冬至のすぐあとで日没が早い時期なので、障害物がない開けた場所で観測するのが良さそうですね。
また、日本で見ることができる直近の皆既日食は、16年後の2035年9月2日に起こります。東京ではぎりぎり皆既日食にはなりませんが、北陸から北関東にかけてのエリアでは天体ショーを楽しむことができるでしょう。
Image Credit: NASA/Gopalswamy
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-to-livestream-south-america-total-solar-eclipse
文/松村武宏