NASA有人宇宙飛行ミッション「Crew-9」打ち上げ成功 ISS到着は9月30日の予定
【▲ Crew-9ミッションのクルードラゴン宇宙船を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げ(Credit: NASA/Keegan Barber)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)とアメリカの民間宇宙企業スペースXは日本時間2024年9月29日、有人宇宙飛行ミッション「Crew-9」の打ち上げを実施しました。クルードラゴン宇宙船は無事に地球周回軌道へ投入されたことが、NASAやスペースXから発表されています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■打ち上げ情報:ファルコン9(Crew-9)

ロケット:ファルコン9 ブロック5
打ち上げ日時:日本時間2024年9月29日2時17分【成功】
発射場:ケネディ宇宙センター(アメリカ)
ペイロード:クルードラゴン宇宙船「Freedom(フリーダム)」

Crew-9は国際宇宙ステーション(ISS)への有人宇宙飛行ミッションで、打ち上げ時のクルーはコマンダーを務めるNASAのNick Hague宇宙飛行士とミッションスペシャリストを務めるRoscosmos(ロスコスモス)のAleksandr Gorbunov宇宙飛行士の2名です。ISSへのドッキングは日本時間2024年9月30日6時30分頃の予定です。

Hague宇宙飛行士とGorbunov宇宙飛行士は2025年2月までISSに滞在し、2024年6月から滞在しているNASAのBarry Wilmore宇宙飛行士とSunita Williams宇宙飛行士を加えた4名で地球に帰還します。Crew-9にはもともとHague宇宙飛行士とGorbunov宇宙飛行士の他にNASAのZena Cardman宇宙飛行士とStephanie Wilson宇宙飛行士が割り当てられていましたが、Wilmore宇宙飛行士とWilliams宇宙飛行士を帰還させるために割り当てが変更されました。

Wilmore宇宙飛行士とWilliams宇宙飛行士はボーイングの新型宇宙船「スターライナー」による有人宇宙飛行ミッション「Crew Flight Test(CFT)」の一環としてISSに到着しましたが、スターライナーはサービスモジュールに組み込まれている姿勢制御システム(RCS)で問題が確認されていたため、クルーを乗せずに帰還させることになり、日本時間2024年9月7日に無人でISSを離れてアメリカ・ニューメキシコ州のホワイトサンズ宇宙港に着陸しています。

■打ち上げ関連画像・映像

Crew-9ミッションのクルードラゴン宇宙船を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げ
【▲ Crew-9ミッションのクルードラゴン宇宙船を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げ(Credit: NASA/Keegan Barber)】
ファルコン9ロケット2段目から分離されたCrew-9ミッションのクルードラゴン宇宙船。NASAのライブ配信から
【▲ ファルコン9ロケット2段目から分離されたCrew-9ミッションのクルードラゴン宇宙船。NASAのライブ配信から(Credit: NASA)】

■打ち上げ関連リンク

 

Source

  • NASA - NASA’s SpaceX Crew-9 Mission (NASA Blogs)
  • SpaceX - Crew-9 Mission

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部