スペースX社は4月29日、先日大西洋上への着水実験に成功した、ファルコン9 v1.1ロケットの第1段に搭載されていたカメラの映像を公開した。
この実験は4月18日、ドラゴンCRS-3を搭載して打ち上げたファルコン9 v1.1の第1段を、打ち上げ終了後に地球に帰還させ、大西洋上に安全に着水させることを狙ったものだ。同社はいずれ、ロケットの大部分を再使用することを計画しており、今回の試験はその第一歩となるものだった。第2段から分離された第1段は、ロケットエンジンを再点火し減速、また内蔵されているスラスターを使って姿勢を制御しつつ下降、大西洋上への着水に成功し、また実験的に装備されていた着陸脚の展開にも成功した。
今回公開された映像は、その第1段の側面に取り付けられていたカメラによって撮影されたもので、やや不鮮明ではあるものの、着陸脚を展開させ、海面に向けて安定して降下して行く様子が映っている。
今回公開された映像は、未加工のものと、鮮明になるようソフトウェアによって修復されたものの2つ。また、この動画の生データも公開され、修復への協力も呼びかけられている。
■First Stage Landing Video | SpaceX
http://www.spacex.com/news/2014/04/29/first-stage-landing-video