中国の有人宇宙船「神舟10号」は6月26日朝、内モンゴル自治区烏蘭察布(ウランチャブ)市の四子王旗に無事着陸した。

中国有人宇宙プロジェクトによると、聶海勝(Nie Haisheng)宇宙飛行士、張曉光(Zhang Xiaoguang)宇宙飛行士、王亜平(Wang Yaping)宇宙飛行士の3人を乗せた「神舟10号」は北京時間6月26日7時22分(日本時間8時22分)に軌道離脱するための逆噴射を行い、地球の大気圏に再突入した後、パラシュートを展開し、北京時間8時5分(日本時間9時5分)に無事に着陸したという。

着陸作業は順調に行われ、中国中央電視台(CCTV)が「神舟10号」の着陸までを生中継し、有人宇宙開発の高い技術力をアピールした。

救助隊は着陸の数分後に「神舟10号」の帰還カプセルを発見し、約1時間30分かけてクルーの健康状態を確認した後、3名のクルーを抱え、外へと運び出した。クルーらの健康状態は良好で、笑顔見せ、カメラに向かって手を振った。

「神舟10号」は6月11日に打ち上げられ、6月13日に中国宇宙ステーションの実験第1号機「天宮1号」とドッキングした。「神舟10号」は中国5回目の有人宇宙飛行で、「天宮1号」に訪れる最後の有人ミッションであった。

 

■中国有人宇宙プロジェクト
http://www.cmse.gov.cn/index.html