中国国家航天局(CNSA)はエジプト宇宙庁(EGSA)との間で宇宙利用に関する協力文書に署名したと発表しました。 中国とエジプトは共同開発した人工衛星を2023年12月4日に打ち上げるなど宇宙利用の協力を加速させています。

【▲ 宇宙利用に関する文書に署名した中国国家航天局(CNSA)の張克倹局長(前列左)とエジプト宇宙庁(EGSA)のシェリフ・セドキー局長(前列右)。(Credit: CNSA)】
【▲ 宇宙利用に関する文書に署名した中国国家航天局(CNSA)の張克倹局長(前列左)とエジプト宇宙庁(EGSA)のシェリフ・セドキー局長(前列右)。(Credit: CNSA)】

日本時間2023年12月14日、CNSAの張克倹局長とEGSAのシェリフ・セドキー長官は「中華人民共和国政府とエジプト・アラブ共和国政府との間の宇宙協力及び宇宙空間の平和利用に関する覚書」と「中国国家航天局とエジプト宇宙庁の国際月面研究ステーションに関する協力協定」に署名しました。

CNSAによると、協力文書では月探査や深宇宙探査、ロケットや人工衛星など宇宙機の開発と打ち上げ、衛星データの受信と応用、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アメリカ)のリモートセンシング衛星コンステレーション構築などの分野における共同研究と開発協力について述べられているということです。

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中国とエジプトの衛星共同開発は、中国が主導する広域経済圏構想「一帯一路」のもとで行われてきました。2023年6月には中国が建設した衛星組み立て施設がカイロで完成。日本時間2023年12月4日にはこの施設で製造された地球観測衛星「エジプト2号」が他の2機の衛星とともに中国の酒泉衛星発射センターから打ち上げられました。

【▲ 地球観測衛星「エジプト2号」を搭載して酒泉衛星発射センターから打ち上げられた長征2Cロケット(Credit: CNSA)】
【▲ 地球観測衛星「エジプト2号」を搭載して酒泉衛星発射センターから打ち上げられた長征2Cロケット(Credit: CNSA)】

CNSAによると、エジプト2号は光学リモートセンシング衛星で、中国空間技術研究院(CAST)によって開発されました。同衛星はエジプトの農業や林業、環境や災害の監視、都市建設などの分野で使用されるということです。

さらにエジプトは、中国が主導する国際月面研究ステーション(ILRS)の共同研究に参加することになりました。ILRSは中国とロシアが共同で開発する月面探査基地で、これまでにベラルーシ、パキスタン、アゼルバイジャン、ベネズエラ、南アフリカが共同研究に参加することを表明しています。また、アジア太平洋宇宙協力機構(APSCO)をはじめ、企業、組織、大学といった国家以外の組織もILRSの協力協定に署名しています。

 

Source

  • CNSA - 中埃(及)航天局签署航天领域合作文件
  • CASC - 长征二号丙运载火箭成功发射埃及二号卫星
  • SpaceNews - Egypt joins China’s ILRS moon base initiative

文/sorae編集部

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