宇宙航空研究開発機構()は21日、H-IIBロケット4号機による補給機「」4号機の打ち上げを、8月4日に行うと発表した。また予備日として8月5日から9月30日までが確保されている。時刻は日本時間4時48分ごろとされており、これは国際(ISS)の軌道により調整される。

H-IIBロケットは、主に補給機「」(HTV)を打ち上げることを目的として開発されたロケットで、これまで日本で造られたロケットの中でもっとも大きな打ち上げ能力を持っている。その開発にはH-IIAロケットの技術や部品が多く利用され、新型機ではあるものの開発費と期間の節約でき、また最初からある程度高い信頼性を持ったロケットとして仕上がった。

2009年9月11日に1号機が打ち上げられた後、2011年1月22日に2号機が、そして2012年7月21日には3号機が打ち上げられ、すべて成功を収め、その技術は国内外から高い評価を得ている。

今回の積荷である「」4号機にはISSへの補給物資として、水や食料、ISSで使用されるコンピューターなどの機器類などの船内物資が2,257kg、実験装置などの船外物資が887kg、合計3,144kgの貨物が搭載される予定だ。

H-IIBは昨年9月にその打ち上げ業務がに移管されており、つまり今回は商業ロケットとしてのH-IIBの、初めての打ち上げとなる。今後も回収型HTVの打ち上げを皮切りに、その強大な打ち上げ能力を活かした大型静止衛星の商業打ち上げなど、さらなる活躍が期待されているが、現時点で具体的に受注などは取れておらず、その将来は未だ不透明なままだ。

 

|H-IIBロケット4号機による補給機「こうのとり」4号機(HTV4)の打上げについて
http://www.jaxa.jp/press/2013/05/20130521_h2bf4_j.html