中国は4月26日、地球観測衛星「高分一号」を搭載した、長征二号丁(CZ-2D)ロケットの打ち上げに成功した。
高分一号を搭載した長征二号丁は、北京時間4月26日12時13分(日本時間13時13分)、甘粛省にある酒泉衛星発射センターから離昇、約13分後に衛星を所定の軌道に投入した。
高分一号は中国の民間向け地球観測衛星で、災害監視や資源探査などに用いる目的で開発された。分解能2mのパンクロマチック(白黒)カメラと、分解能6mのマルチスペクトル(カラー)カメラ、また広範囲を撮れる分解能16mのカメラを搭載している。製造は中国東方紅衛星株式有限会社が担当、また製造に際しては、CAST2000と呼ばれる、海洋一号や環境減災衛星などですでに使われている、実績のあるプラットフォームが用いられている。
中国は2015年までに、5機から6機の高分シリーズの打ち上げを計画している。現時点で判明しているのは、高分二号はパンクロマチックカメラの分解能が1mに、高分三号は合成開口レーダー(SAR)を搭載、高分四号は50mの分解能を持つカメラを搭載した静止衛星、そして高分五号は主に大気を観測する衛星になるといわれている。また高分六号は今回の高分一号と同型の衛星になる予定だ。
今回の打ち上げでは4kgのトルコの小型衛星タークサット3USat(TurkSat-3USat)、また1kgのアルゼンチンの小型衛星キューブバグ1(CubeBug 1)とエクアドルのNEE 01ペガソ(CubeBug 1)の、3機の小型衛星が同乗していた。
■“高分一号”发射成功 三颗外星搭载上天
http://www.cast.cn/CastCn/Show.asp?ArticleID=44016