ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)は24日、プログレスM-19M補給船を搭載したソユーズUロケットの打ち上げに成功した。
プログレスM-19Mを搭載したソユーズUは、バイコヌール現地時間4月24日16時12分(日本時間19時12分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地のLC-1/5から離昇、約9分後に予定通りプログレスM-19Mを分離した。
その後、太陽電池パドルの展開は順調に行われたものの、クルス(コーズ)と呼ばれる自動ドッキングシステム用のアンテナの、5基のうち1基が展開できていないことが判明、現在解決法が練られている。
クルスは1980年代後期に開発されたシステムで、アンテナから電波を発射し、その反射波を測定して、対象との距離や姿勢、また接近の度合いを測り、完全に自動での宇宙ステーションとのランデブー、ドッキングを可能としている。
基本的には5基すべてが正常に動いていないと自動ランデブー・ドッキングは行えないので、もう1基のアンテナをなんとかして開くか、あるいはもう一つ別に搭載されているTORUドッキングシステムを使うことになる。TORUは宇宙ステーション側から宇宙飛行士が手動で宇宙船を操縦するというもので、これまでもクルスが不具合を起こしたときなどに急遽使用されたことがある。
国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングは、現時点ではモスクワ時間26日16時26分(日本時間21時26分)に予定されている。
プログレスM-19MにはISSへの補給物資として、水や食料、酸素、燃料など合計2,366kgが搭載されている。
今回の打ち上げは、前回、前々回などと同様、打ち上げからISSへのドッキングまでを6時間で行う「特急便」になる予定だったが、先日の同じバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズ2.1bとの兼ね合いから予定が遅れ、以前と同じ2日間掛かる飛行に変更されている。
■О запуске транспортного грузового корабля «Прогресс М-19М»
http://www.federalspace.ru/main.php?id=2&nid=20059