米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ社(スペースX社)は7日、実験機グラスホッパーを高度80mまで上昇させ、着陸させることに成功した。

グラスホッパーはスペースX社が開発したロケットで、将来のVTVLロケットの開発に向けた実験機として開発、実験が続けられている機体だ。VTVLとはVertical Takeoff, Vertical Landingの略で、つまり垂直に離昇して、垂直に着陸できる、昔のSFに出てきたようなロケットのことだ。これまでのロケットは使い捨てが普通だったが、同社では打ち上げコストを下げるため、飛行機のように同じ機体を繰り返し使用することを狙っており、そのためにVTVLのような技術は必ず必要となる。

同機の飛行試験はこれが4回目になる。1回目は2012年11月に行われ高度2.5mまで上昇、2回目と3回目は12月に行われ、それぞれ高度5.4mと40mまで上昇し、無事に着陸に成功している。そして今回さらに高度を上げ、高度80mまで上昇し着陸に成功、飛行時間は34秒を記録した。

同社は今後も飛行試験を続けるとしている。

 

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http://www.spacex.com/press.php?page=20130310