宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業株式会社は3月21日、宇宙ステーション補給機(HTV:H-II Transfer Vehicle)「こうのとり」3号機を載せたH-IIBロケット3号機の打ち上げについて、7月21日に行うと発表した。
発表によると、打ち上げ日時は7月21日11時18分で、打ち上げ延期となった場合の予備期間は7月22日から8月31日までとなっている。
H-IIBロケット3号機の打ち上げはもともと2月に予定されていたが、国際宇宙ステーション(ISS)に十分に水や食料があることから、昨年12月に各国が協議し、HTV3号機の打ち上げ延期を決めていたという。
HTVは日本が開発しているISSへの輸送を行う無人補給船である。積載能力は最大6トン。有人打ち上げはできないものの、ISSとドッキングした後、宇宙飛行士が中に入って作業することができ、使用後はロシアのプログレス補給船やATVと同じように大気圏に再突入し破棄される。また、プログレスとATVは船内用物資しか輸送できないのに対し、HTVは船内用と船外用の両方を輸送できる特長を持っている。
■H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げについて
http://www.jaxa.jp/press/2012/03/20120321_h2bf3_j.html