刻一刻と落下時期が近づく、中国の宇宙実験モジュール「天宮1号」。こちらについてESA(欧州宇宙機関)は予測時期を更新し、2018年3月30日〜4月2日頃に落下するだろうと公表しています。
 
Tiangong-1 reentry window forecast as of 24 March Credit: ESA
 
北緯43度から南緯43度の間で地球に落下すると予測されている、天宮1号。その落下はコントロールされておらず、現時点では正確な落下地点や日時、それに地球に部品などが落ちるかどうかは不明となっています。ただし、これによる人的な被害が起こる可能性は極めて小さいことも予測されています。
 
またESAによる上の落下予想時期のグラフを見るに、4月1日頃が落下時期として一番有り得そうにも見えます。ただ落下時期はさまざまな状況で前後しうるので、まだまだ注意深く見守る必要があるでしょう。
 
天宮1号は2011年9月に打ち上げられた軌道上実験モジュールで、重量は8.5トン。これまで宇宙船とのドッキング技術の実証、さらには内部での宇宙飛行士の滞在などが実施されました。中国はそれ以外にも宇宙実験室「天宮2号」を運用しており、2020年代にはとうとう宇宙ステーション「天宮」の建築に着手します。
 
Image Credit: CMSA, ESA
■TIANGONG-1 REENTRY UPDATES
http://blogs.esa.int/rocketscience/2018/01/12/tiangong-1-reentry-updates/
■China's uncontrolled space station could crash to Earth soon
[https://www.cnet.com/news/china-space-station-heavenly-palace-tiangong-1-may-crash-march-april/] (文/塚本直樹)

最終更新日:2022/10/13