【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、上半分が北半球のカナリア諸島に位置するカナリア天体物理学研究所のロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台(北緯29度)、下半分が南半球のチリにあるESOのラ・シヤ天文台(南緯29度)で撮影された写真を合成したものです。
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北半球と南半球で撮影された夜空がつなぎ合わされたこの画像は、天の川が北から南へと蛇行するように映し出されています。また、画像中央には上下に伸びる黄道光(こうどうこう)も写っています。黄道光とは、天球上で太陽の通り道にあたる「黄道」に沿って見える淡い光の帯で、その正体は惑星間塵によって散乱された太陽光です。
さらに、北半球の黄道光と重なる位置には明るく輝く金星の姿も捉えられています。
この画像は、ヨーロッパ南天天文台(ESO)によって公開されており、写真家ペトル・ホラーレク氏(Petr Horálek)とフアン・カルロス・カサード氏(Juan Carlos Casado)が撮影しました。
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編集/sorae編集部