
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、大マゼラン雲にある超新星残骸「N132D」です。この画像はNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡とチャンドラX線観測衛星のデータを組み合わせて作成されました。

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地球から約16万光年先、大マゼラン雲の中にあるN132Dは、約2500年前に起きた超新星爆発の名残です。太陽の約15倍の質量を持つ恒星が最期を迎え、大爆発を起こしました。
画像でピンク色に見える貝殻のような構造は、爆発による高エネルギーの衝撃波が周囲の塵と衝突している領域です。衝撃波は現在も秒速数千kmという猛スピードで広がり続けており、直径は約80光年に達しています。
興味深いのは、周囲に緑色で示されている物質です。これは「多環芳香族炭化水素(PAH)」と呼ばれる炭素を含む分子で、宇宙では星形成領域や彗星などでも見つかっています。超新星残骸の周辺でPAHの存在が示されたことは、過酷な環境下でも有機物が残存(あるいは再形成)しうることを示唆しています。
なお、太陽系形成期(約46億年前)に近傍の超新星が影響した可能性も議論されており、こうした有機物のふるまいを理解する手がかりにもなります。
2025年には、チャンドラX線観測衛星の約14.5年分の観測データを比較した研究が発表され、N132Dの衝撃波の速度や爆発時の状況がより詳しく明らかになりました。南側の衝撃波は秒速約1620km、北側は秒速約3820kmで広がっており、場所によって速度が異なることがわかっています。
この画像は2007年に公開されたもので、2022年7月19日に改めてNASAが紹介しています。
編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- NASA - A Supernova’s Shockwaves
- NASA/JPL - Spitzer Searches for the Origins of Life on Earth
- NASA Science - Oxygen-Rich Supernova Remnant in the Large Magellanic Cloud
























