【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

Source
  • Image Credit: NASA, ESA, N. Smith (University of Arizona, Tucson), and J. Morse (BoldlyGo Institute, New York)
  • sorae - 宇宙花火。赤と青で描く「イータ・カリーナ」の高解像度画像

 

こちらは、soraeが2019年7月4日の記事内で紹介した『りゅうこつ座イータ星』です。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、左側が「広視野カメラ3(WFC3)」、右側は「広視野惑星カメラ2(WFPC2)」が使用されました。どちらとも色は擬似的に着色された疑似カラー画像となっています。

イータ・カリーナは南天の「りゅうこつ座」の方向およそ7500光年先にある、非常に重い恒星どうしの連星系です。擬似的な超新星爆発によってたびたび増光することが知られていますが、1840年代には「おおいぬ座」のシリウスに次ぐ明るさまで増光し、肉眼でもはっきりと見ることができました。

その周囲には度重なる擬似的超新星爆発によって星雲が形成されています。画像に写っている2つのいびつな球体をくっつけたような形をした星雲は「人形星雲」と名付けられていて、1840年代の増光をもたらした爆発によって作られたと考えられています。

イータ・カリーナは、擬似的なものではない超新星爆発をいつ起こしてもおかしくないとされています。ただ、爆発の様子を地球から観測できるのは、それが起きてから7500年後のことになります。

もしかすると、イータ・カリーナとその周囲を取り巻く星雲の今この瞬間の姿は、すでに異なったものへと変化しているのかもしれません。

(元記事より引用)

文/sorae編集部

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