「ピスミス 24(Pismis 24)」は、地球から約8000光年先の「さそり座」に位置する散光星雲「NGC 6357」の中にある星団です。この美しい星団を「音」に変換して40秒ほどの短い動画にまとめた作品を、アメリカ航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターが公開しています。

まずはその音をお楽しみ下さい。

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このように非言語音を使って画像などの情報を伝える手法は「ソニフィケーション」(可聴化)と呼ばれています。「ピスミス 24」の可聴化では、星団と星雲のデータから作成された「音」が、画像の上から下に向かってスキャンするように再生されます。

ゴダード宇宙飛行センターによると、星団の星々はクラシックギターを再現した音色で、星雲は環境音のような連続した音で再生されます。どちらも明るいほど音量が大きく、かつピッチ(音高)が高くなる仕組みです。また、画像の赤色は低音域、緑色は中音域、青色は高音域にそれぞれ割り当てられているといいます。

可聴化されたピスミス24の音色に耳を傾けてみると、星団を示すクラシックギターの音色が活動的な前半と、神秘的な星雲の音色が響く後半のコントラストが絶妙です。作曲されたメロディではありませんが、天体の美しさと合わせて一層感動的な作品に仕上がっています。

【▲ 散光星雲「NGC 6357」(Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Zamani & D. de Martin (NSF’s NOIRLab))】
【▲ 「ピスミス 24」は散光星雲「NGC 6357」の中に存在している(Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Zamani & D. de Martin (NSF’s NOIRLab))】

 

関連:宇宙の蝶を耳で聴く。NASAがハッブル撮影の「バタフライ星雲」を音に変換

Source

  • Image Credit: NASA、ESA、Jesús Maíz Apellániz (Instituto de Astrofísica de Andalucía, Spain)、Acknowledgment:Davide De Martin (ESA/Hubble); Sonification:SYSTEM Sounds (M. Russo, A. Santaguida)
  • ゴダード宇宙飛行センター – Data Sonification: Pismis 24

文/sorae編集部

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