最近は空飛ぶクルマやタクシーが流行っていますが、はやり究極の飛行手段は背中の推進装置で体一つで浮かび上がる「ジェットパック」ではないでしょうか。そんな夢あふれるジェットパックの開発コンペティション「Go Fly Prize」に、ボーイングが200万ドル(約2.2億円)の賞金を懸けると発表しました。
このGo Fly Prizeでは2年後のゴールを目標に、実際に動作するジェットパックを製作します。ただし動作可能なだけでなく、「簡単に使え、一人でも使える飛行装置」であることが求められるんだとか。またVTOL(垂直離着陸)が可能で、燃料補給なしに20マイル(約32km)を飛行できる必要があります。
コンペティションは計画のみを提出するフェーズ1で10名の勝者に2万ドルが、フェーズ2ではプロトタイプを製作した10名の勝者に5万ドルが、そして2019年秋のフェーズ3では実際に飛行模様が審査され、200万ドルが提供されるのです。
これまでジェットパックは多くの企業だけでなく、個人でも開発が行われてきました。ボーイングが今後どれだけ本気でジェットパックの実用化に取り組むのかは不明ですが、もしかしたら近所の買い物くらいはジェットパックで済ませる時代がくるのかもしれません。なお、こちらのURLからはコンペティションへのエントリーが可能です。
Image Credit: Wikimedia Commons
■Boeing will give $2 million to anyone who can build a functional jetpack
https://www.theverge.com/2017/9/26/16362868/boeing-go-fly-prize-jetpack-competition
最新記事
-
天文COVID-19は月の夜の表面温度を下げた ロックダウンによる地球の環境変化の影響2024.10.15
-
打ち上げ情報スペースX、スターリンク衛星を約2時間で2回打ち上げ(G10-10、G9-7)2024.10.15
-
宇宙開発スペースX、新型ロケット「スターシップ」第5回飛行試験実施 スーパーヘビーが初めて発射台に帰還2024.10.15
-
打ち上げ情報スペースX、NASAの無人探査機「エウロパ・クリッパー」を打ち上げ2024.10.15
-
天文すばる望遠鏡が撮影 相互作用する“おとめ座”の銀河「NGC 5366」と「PGC 49574」2024.10.14
-
宇宙開発【速報】ついに発射台でブースターを空中キャッチ スペースXが「スターシップ」の第5回飛行試験を実施2024.10.13