
スペースワン株式会社は2026年2月18日に、同社の「カイロス(KAIROS)」ロケット3号機の打ち上げに関する説明会を開催しました。
すでに発表されている通り、カイロス3号機の打ち上げ予定日時は2026年2月25日11時00分00秒です。打ち上げ時間帯は11時00分00秒~11時20分00秒、打ち上げ予備期間は2026年2月26日~2026年3月25日となります。
ペイロードは以下の5機の衛星で、高度約500kmの太陽同期軌道に投入される予定です(TATARA-1Rは約70kgの超小型衛星、他の4機は3UサイズのCubeSat)。衛星の分離は発射53分35秒後~54分01秒後にかけて順次行われます。
・テラスペース株式会社の「TATARA-1R」
・株式会社Space Cubicsの「SC-Sat1a」
・広尾学園の「HErO」
・株式会社アークエッジ・スペースの「AETS-1」
・TASA(台湾国家宇宙センター)の「NutSat-3」

スペースワンはこれまでにカイロスを2回打ち上げていますが、2回とも衛星の軌道投入には失敗しています。同社は契約から打ち上げまでの「世界最短(1年以内)」と打ち上げ頻度の「世界最高頻度(年間20機以上)」を目指すとしており、宇宙輸送サービス実現に向けて3号機での衛星軌道投入に成功するかどうかが注目されます。
なお、カイロス3号機の打ち上げは和歌山県や地元自治体などで構成されるスペースポート紀伊周辺地域協議会の「カイロスロケット打上げ応援サイト」でライブ配信が行われる予定です。
カイロスロケット打上げ応援サイト - https://wakayama-rocket.com/
カイロスとは

カイロスはスペースワンが開発した全長約18mの4段式ロケット(固体3段+小型液体ブースター)で、和歌山県のスペースポート紀伊から打ち上げられます。
カイロス初号機は内閣衛星情報センターの「短期打上型小型衛星」を搭載して2024年3月13日に打ち上げられましたが、発射約5秒後にロケットの自律飛行安全システムによる飛行中断措置が自律的に行われて射場直上で爆発し、衛星の軌道投入は達成されませんでした。
続く2024年12月18日に5機の衛星を搭載して打ち上げられたカイロス2号機は、発射約3分7秒後に自律的な飛行中断措置が行われ、初号機に続いて衛星の軌道投入には至りませんでした。
スペースワンによると、初号機では推進薬の燃焼速度を予測するプロセスに問題があり、やや厳しく設定されていた飛行正常範囲を逸脱したとシステムが判断したことで、飛行中断措置に至ったとみられています。
また、2号機では飛行中に1段目ノズルの角度を正常に検知できなくなったことで姿勢が乱れ、2段目でも姿勢を立て直せなかったことで、飛行中断措置に至ったとみられています。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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