ロシア航空宇宙軍は2015年12月5日23時9分(日本時間)、軍事衛星2機を搭載した「ソユーズ2.1v」ロケットを、プレセーツク宇宙基地から打ち上げた。
当初、打ち上げは成功したと発表されたが、RIAノーボスチなどのメディアはその後、2機中1機の衛星の分離に失敗した模様だと報じている。
搭載されていた衛星の詳細については公式に発表されていないが、地球観測衛星「カノープスST」と、レーダー較正用の衛星「KYuA」であったとされる。12月7日24時の段階では、このどちらが分離に失敗したのかは不明である。
カノープスSTはマイクロ波放射計とカメラを搭載した衛星で、打ち上げ時の質量は約440kg。軍事衛星としては「コースマス2511」という名前で呼ばれている。KYuAは質量15kgの球体をしており、ソユーズ2.1vの上段「ヴォールガ」の側面に搭載される形で運ばれる。こちらには「コースマス2512」という名前が与えられている。
ソユーズ2.1vロケットは、ソユーズ2ロケットの第1段をなくし、さらに第2段エンジンをNK-33に換装したロケットで、小型の衛星を打ち上げることを目的に開発された。1号機は2013年に打ち上げられて成功、今回が2機目の飛行だった。
Image Credit: Ministry of Defence of the Russian Federation
■Воздушно-космические силы провели успешный пуск новой ракеты-носителя «Союз-2.1В» с космодрома Плесецк : Министерство обороны Российской Федерации
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