H-IIAロケット23号機によるGPM主衛星の打ち上げまで、あと一週間を切った。

打ち上げ日時は現時点で、2月28日3時7分に設定されている。打ち上げが可能な時間帯は2時間後の5時7分まで設定されており、また28日に打ち上げができなかった場合の予備日として、翌日の3月1日から3月31日までが確保されている。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表している種子島宇宙センター周辺の週間天気予報によれば、打ち上げが行われる28日の早朝は曇りの予報となっている。打ち上げにおいては風速や降雨量の制限があり、ある規定の量を超えると打ち上げができないと決まっているが、今の時点では大丈夫なようだ。

しかし同時に、雷雲や、氷結層が含まれる雲の中をロケットが通過しないこと、とも定められている。これは万が一ロケットに落雷した場合、正常に飛行できなくなる可能性があるためで、過去にも何度か、この規定によって打ち上げが延期されたことがある。

現在のところ、打ち上げ時刻において種子島宇宙センターの周辺は雷が発生する可能性はないとの予報されているが、打ち上げ前後の時間帯には発生する可能性があるとも予報されており、またロケットの飛行経路上にそうした雲が発生する可能性もあり、今後の動向が注目される。

また打ち上げ前日の27日13時から13時30分の間には、ロケットを組立棟から射点へと移動させる作業が行われる予定だ。この移動における雨や風の制限は打ち上げ時より緩いが、この時間帯に雷が発生する可能性があると予報されており、こちらも今後の動向が注目される。

 

■JAXA|種子島宇宙センター 気象情報
http://space.jaxa.jp/tnsc/tn-weather/