2月5日の打ち上げに向け、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地で現在、プログレスM-22M補給船の準備が進められている。
プログレスM-22Mは、日本人の若田光一宇宙飛行士ら6名が滞在する国際宇宙ステーションに、水や食料、衣服、また燃料や酸素、実験器具などを送り届ける役目を担う。すでに燃料や酸素は積まれており、打ち上げ前の最後の関門となる組立・試験場へと運ばれ、最終検査を受けている。検査に通過した後、打ち上げ機であるソユーズUロケットに搭載される。
打ち上げは現時点で、バイコヌール現地時間2月5日23時23分(日本時間2月6日1時23分)に予定されている。
なお、前号機のプログレスM-21Mで搭載された、新型の自動ランデブー・ドッキング・システムのクールスNAは今回搭載されず、従来通りのクールスAが搭載されている。これは以前から予定されていたもので、プログレスM-21MのクールスNAが問題を起こした結果というわけではない。
今年、プログレスは4機の打ち上げが予定されている。その中でも、7月に打ち上げが予定されているプログレスM-24Mでは、ASN-Kと呼ばれる、GPSとGLONASSを利用した新しい航法システムが搭載され、試験されることになっている。ASN-Kは次世代のプログレスMS補給船や有人のソユーズMS宇宙船に正式に搭載されることになっており、試験の結果が注目される。
また10月に打ち上げが予定されているプログレスM-25Mでは、これまで打ち上げを担ってきたソユーズUに代わり、初めてソユーズ2.1aロケットが使われる予定だ。ソユーズ2.1aはソユーズUと比べ、エンジンや電子機器が改良されており、打ち上げ能力に大した変化は無いが、設計が古い上にウクライナから購入しなければならなかった部品を無くし、現代の技術でソユーズUと同等の性能のロケットをロシアが持てるようになった。
ソユーズUとソユーズ2.1aは当面の間、併用して運用され、いずれはソユーズ2.1aに一本化される予定だ。またその後には、現在ソユーズ宇宙船を打ち上げているソユーズFGもソユーズ2.1aへ更新されることになっている。
■Работы по подготовке транспортного грузового корабля «Прогресс М-22М» к пуску ведутся в соответствии с графиком
http://www.roscosmos.ru/20168/