ロシア航空宇宙防衛軍とフルニチェフ社は25日、軍事衛星のコスモス2488、2489、2490を搭載したロコットロケットを打ち上げた。衛星の正体は軍用通信衛星のラドニークSであるとされる。

ロコットはモスクワ時間12月25日4時31分(日本時間同日9時31分)、プレセツク宇宙基地の133/3発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、離昇から約2時間後に上段のブリーズKMが所定の軌道に衛星を配備し、打ち上げは成功した。

ラドニークS(もしくはストレラー3M)は軍や政府機関の通信に利用される通信衛星で、ISSレシェトニェーフ社によって製造された。ラドニークとは「泉」という意味である。衛星の質量は225kgほどで、各衛星は高度約1500km、軌道傾斜角82.6度の円軌道に配備され運用される。また民間向けに同様のサービスを提供する衛星としてガニェーツMがあり、ラドニークとガニェーツはほとんど同じ衛星であるとされる。

ラドニークSの打ち上げは今年に入って2回目で、1月15日にやはりロコットで3機(コスモス2482から2484)が同時に打ち上げられたものの、そのうち1機はロケットからの分離後に機能喪失したと伝えられている。

 

■Осуществлён успешный пуск ракеты-носителя легкого класса «Рокот»
http://www.roscosmos.ru/20078/