9月18日に打ち上げられたオービタル・サイエンシズ社のシグナス補給船は国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームに把持された後、アメリカ東部標準時間9月29日7時44分(日本時間21時44分)にISSのハーモニー(第2結合部)と結合した。ISSにシグナス補給船が結合したのは今回が初めて。

シグナス補給船のISSとの結合はもともと9月22日に予定されていたが、ナビゲーションソフトの更新などで延期されていた。

シグナス補給船はオービタル・サイエンシズ社が開発した無人補給船で、2000kgの物資をISSへ運び、1200kgの物資を破棄することが可能となっている。また、ISSへのランデブ・結合は、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)と同じ方式を取っており、三菱電機などが技術提供しており、スラスタもIHIエアロスペース社製のものを使用している。

今回の一連の試験が無事成功すれば、シグナスはいよいよISSへの補給船として本格的に運用されることとなる。オービタル社とNASAとの契約では、シグナスは2017年までに8回の補給ミッションを行う予定となっている。

 

■Cygnus Arrives at the Space Station
http://www.nasa.gov/content/canadarm2-captures-cygnus/index.html