アメリカ航空宇宙局(NASA)とシエラ・ネバダ社は8月22日、現在開発中の宇宙船「ドリーム・チェイサー」の初の搭載飛行試験(Captive Carry Test)を実施したと発表した。「ドリーム・チェイサー」が飛行したのは今回が初めて。
発表によると、試験は8月22日にエドワーズ空軍基地で2時間かけて行われ、「ドリーム・チェイサー」はヘリコプター(エリクソン・エアクレーンS-64)によって吊り上げられ、上空約3700mで約5km飛行した。今回の試験はフライトコンピューター、ナビゲーション、制御システムなどを確認するためのもので、発生した問題については今後対応するという。
「ドリーム・チェイサー」はシエラ・ネバダ社が開発中の有人宇宙船で、民間企業による国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送を担わせることを目指して、NASAが企画したCCiCapと呼ばれるプログラムに選ばれている。同プログラムには3種類の宇宙船が選定されており、他の2機であるスペースX社の「ドラゴン」とボーイング社の「CST-100」が共にカプセル型なのに対して、「ドリーム・チェイサー」は小振りながら翼を持っている有翼型である。
「ドリーム・チェイサー」は早ければ、今秋にも最初の滑空試験を行い、2年以内に初の宇宙飛行を実施する予定となっている。
■NASA Partner Sierra Nevada Corporation Completes Second Dream Chaser Captive-Carry Test
http://www.nasa.gov/content/nasa-partner-sierra-nevada-corporation-completes-second-dream-chaser-captive-carry-test/index.html