インド宇宙機関(ISRO)は8月19日、予定していたGSLVロケットの打ち上げを、燃料漏れのために延期すると発表した。

当初GSLVロケットは、現地時間8月19日16時50分(日本時間同日20時20分)に、通信衛星GSAT-14を搭載して打ち上げられる予定となっていたが、打ち上げの2時間前にロケットの第2段から燃料のUH 25が漏れていることが判明、ISROは打ち上げ中止を決定した。その後ロケットから推進剤が排出され、修理のため組み立て棟へと戻された。新しい打ち上げ日時はまだ発表されていない。

GSLVはISROが開発した、主に静止衛星の打ち上げに特化したロケットで、これまで7機が打ち上げられたが、完全に成功したのは2機だけである。例えば6号機の打ち上げでは、それまでロシア製のエンジンを使っていた第3段を完全に国産化したGSLV Mk IIが初めて使われたが、まさにその国産化した第3段が原因となり失敗、続く7号機ではロシア製に戻されたが、今度は液体補助ブースターが制御不能になり、指令破壊された。

今回の打ち上げでは前回の失敗をもとに改良されたGSLV Mk IIが使用される。

 

■Welcome To ISRO :: Press Release :: August 19, 2013