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ロシアの国営宇宙企業Roscosmos(ロスコスモス)は2026年3月3日付で、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で31番射点のサービスキャビン(打ち上げ前のロケット下部へアクセスするための移動式プラットフォーム)の修復作業が完了したと発表しました。31番射点からの打ち上げは一時的に停止していましたが、早ければ2026年3月下旬にも再開される見通しです。

ロシアの有人宇宙飛行を支える重要な施設で事故が発生

バイコヌール宇宙基地31番射点は、2026年3月時点でロシアの有人宇宙船「Soyuz(ソユーズ)」の打ち上げに対応する唯一の発射台です。

31番射点では2025年11月27日に宇宙船「Soyuz MS-28」を搭載したSoyuz 2.1aロケットが打ち上げられた際、リフトオフ直後にサービスキャビンがフレームトレンチ(ロケットの火炎と燃焼ガスを逃がすために発射台の下に設けられている構造)へ崩落する事故が発生しました。

ロケットが発射台を離れた後だったこともあり、米ロの宇宙飛行士3名が搭乗したSoyuz MS-28の軌道投入には影響しませんでしたが、この事故によって31番射点からの打ち上げは停止されました。同射点は無人補給船「Progress(プログレス)」の打ち上げでも使用されていることから、ISS(国際宇宙ステーション)への物資補給や宇宙飛行士の滞在スケジュールに対する影響が懸念されていました。

2025年11月27日に宇宙船「Soyuz MS-28」を搭載して打ち上げられたSoyuz 2.1aロケット。この直後に発射台の下にあるサービスプラットフォームが崩壊したとされる(Credit: Роскосмос/Иван Тимошенко)
【▲ 2025年11月27日に宇宙船「Soyuz MS-28」を搭載して打ち上げられたSoyuz 2.1aロケット。この直後に発射台の下にあるサービスプラットフォームが崩壊したとされる(Credit: Роскосмос/Иван Тимошенко)】

大掛かりな修復作業を完了 3月22日に補給船を打ち上げ予定

Roscosmosによると、事故発生を受けて速やかに開始された作業の結果、2026年3月3日までに31番射点の修復が完了しました。

最終的に150名以上の作業員が2交代制で作業に臨んだことで、長さ19m・重量約17トンのトラス構造を含む合計120トンの構造物の設置・交換をはじめ、電気設備の全面的な更新、すべての固定具の新調、総延長250m以上の溶接が行われたとされています。

また、修復後の31番射点から最初に打ち上げられるのは、約2500kgの物資を搭載してISSに向かう無人補給船「Progress MS-33」です。打ち上げは2026年3月22日に予定されているということです。

バイコヌール宇宙基地31番射点の修復作業の様子。Roscosmosが2026年3月3日付でTelegramに投稿した動画から引用(Credit: Роскосмос)
【▲ バイコヌール宇宙基地31番射点の修復作業の様子。Roscosmosが2026年3月3日付でTelegramに投稿した動画から引用(Credit: Роскосмос)】
バイコヌール宇宙基地31番射点の修復作業の様子。Roscosmosが2026年3月3日付でTelegramに投稿した動画から引用(Credit: Роскосмос)
【▲ バイコヌール宇宙基地31番射点の修復作業の様子。Roscosmosが2026年3月3日付でTelegramに投稿した動画から引用(Credit: Роскосмос)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典