ロシアは、国際宇宙ステーション(ISS)のロシア区画に取り付けられるドッキングモジュール「プリチャル」(Prichal)を打ち上げました。

プリチャルは、自力の推進力を持たないため、ロシアの無人補給船「プログレスM-UM」によって運ばれます。ソユーズ2.1bロケットに搭載されたプログレスM-UM補給船は、日本時間11月24日22時6分に、カザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。その後、日本時間11月27日0時20分、ISSの「ナウカ」モジュールへの自動ドッキングに成功。ナウカは、2021年7月にISSへドッキングしたロシアのモジュールです。なお、プリチャルを運搬した補給船は、12月末ごろまでドッキングを続ける予定となっています。

ISSに接近する無人補給船「プログレスM-UM」。前方に取り付けられているのが「プリチャル」モジュール(Credit: NASA)

【▲ISSに接近する無人補給船「プログレスM-UM」。前方に取り付けられているのが「プリチャル」モジュール(Credit: NASA)】

プリチャルは、英語で「停泊場所」という意味があります。合計6カ所にドッキング機構を持つ小型の球形モジュールです。1つのモジュールは、ナウカへの接続に使用されます。残り5つのポートは、有人宇宙船「ソユーズ」や補給船「プログレス」のドッキングに使用されるということです。


運搬に使用されたプログレスM-UMは、通常のプログレスから貨物搭載部分を除いた特別仕様になっています。過去にも小型の研究モジュール「ポイスク(Poisk)」やドッキング室「ピアース(Pirs)」の運搬に使用されました。

プログレスの到着に伴って、先にドッキングしていた「プログレスMS-17」は、ナウカモジュールから離脱しました。その後、大気圏へ突入し、廃棄されたということです。148日間の係留されていました。

 

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Source: NASA/SpaceNews
Credit: NASA
文/出口隼詩