
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:NASA)
今回は、有名な銀河「ソンブレロ銀河(M104)」をご紹介します。
つばが広いメキシコの帽子に似ていることから名付けられたソンブレロ銀河は、「おとめ座(乙女座)」の方向約3000万光年先にあります。
中心には太陽90億個分の質量を持つ超大質量ブラックホールがあると考えられています。
Source
- Image Credit: ESA/Hubble & NASA, K. Noll
- NASA - Hubble Provides New View of Galactic Favorite
ソンブレロ銀河は一見すると渦巻銀河に見えますが、中心部のバルジや円盤部を取り囲むハローは楕円銀河の特徴を持っています。
地球からは真横に近い角度で見えているので、判別が難しいのだといいます。
また、ソンブレロ銀河で1年間に誕生する星の重さは、合計太陽1個分以下。中心のブラックホールも活動は弱めで、静かな環境の銀河です。
冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ35周年を記念して最新の画像処理技術で画像化されたもので、NASA=アメリカ航空宇宙局が2025年4月16日付で公開しています。
文・編集/sorae編集部