【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは「コンパス座」の方向約1万7000光年先に位置しているパルサー「PSR B1509-58」周辺を、X線領域で捉えた画像です。X線のエネルギーが高くなるにつれて赤→緑→青の順に着色されており、その結果、まるで人間の手のようにも見える形が浮かび上がっています。この特徴的な形から「神の手(Hand of God)」とも呼ばれることがあります。

Source
  • Image Credit: NASA/SAO/NCSU/Borkowski et al.
  • sorae - 宇宙に浮かぶ「巨大な手」 X線で観測された“コンパス座”の超新星残骸
  • CHANDRA - MSH 15-52: Cosmic Hand Hitting a Wall

 

この画像の青い部分は、パルサー風(パルサーから放出される高エネルギー粒子の流れ)が超新星残骸に衝突して形成される「パルサー星雲」の一種で、その広がりは約150光年にも及ぶといわれています。

星雲を形作る中心のパルサーは高速で自転しており、磁場の強さは地球の約15兆倍に達するとされています。こうした壮大なスケールの“手”のような構造が宇宙に存在していることは、多くの天文ファンや研究者を魅了してやみません。

【パルサー(pulsar)】
パルサーとは、恒星の超新星爆発によって誕生した高密度の天体である中性子星のうち、電波、光(赤外線や紫外線も含む)、X線といった電磁波がパルス状に観測される天体を指します。

関連記事

 

編集/sorae編集部

元記事を読む