【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


まるで目の前に冥王星の景色が広がっているかのようです。

こちらは、無人探査機「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」が撮影した冥王星の地平線上の景観です。撮影は2015年7月14日、データが地球へ送られてきたのは同年9月13日でした。

Source
  • Image Credit: NASA/JHUAPL/SwRI
  • sorae - 冥王星を離れゆく探査機「ニュー・ホライズンズ」が見た氷の地平線

 

ニュー・ホライズンズは、2006年の打ち上げから9年後の2015年7月14日に冥王星へ最接近しました。最接近高度は冥王星表面からおよそ1万2500kmで、当時冥王星と地球の距離は約48億 kmに達していました。ニュー・ホライズンズは冥王星周回軌道には入らず、フライバイ軌道で通過しています。

この画像は最接近から約15分後、探査機が冥王星から約1万8000km離れた位置で振り返り、逆光条件で撮影したものです。

また冒頭とは別の下の画像をよく見ていると、地表近くに霞のような層が確認できます。これは夕日で長く伸びた山の影と、太陽光が冥王星の大気中で散乱する現象が重なったために際立ちました。複数画像の解析からは、地球で水が循環するように、冥王星では主に窒素が循環し、気象を変化させている可能性が示唆されています。

冥王星の「夕暮れ時」の画像
【▲ 冥王星の「夕暮れ時」の画像。氷でできた山々や平原が広がっている。画像の横幅はおよそ1250キロメートルの範囲(Credit: NASA/JHUAPL/SwRI)】

 

編集/sorae編集部

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