【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、南天の「はちぶんぎ座(八分儀座)」方向、約9500万光年先にある棒渦巻銀河「NGC 7098」です。この画像は、ヨーロッパ南天天文台(ESO)が運営するチリ・パラナル天文台の「超大型望遠鏡(VLT)」の観測装置「FORS2」で撮影されたデータをもとに作成され、2017年7月24日に公開されました。
NGC 7098の特徴は、銀河円盤に現れる2つのリング構造です。内側のリングは棒状構造を囲む渦巻腕で、外側の渦巻腕も閉じたリング状になっています。この2つのリングは、宇宙の秩序を感じさせます。
このリング構造について、ESOは「NGC 7098の中心にはもう一つ棒状の構造があり、リング状の渦巻腕とともに棒状構造も2重になっている」といいます。
なお、この画像には、左側に真横を向いた銀河「PGC 246235」など、さらに遠い銀河もたくさんも写っています。
棒渦巻銀河とは
棒渦巻銀河は、中心に棒状の構造を持つ渦巻銀河で、天の川銀河をはじめ、渦巻銀河の約半数がこのような構造を持つと考えられています。
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編集/sorae編集部