
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

【▲ 渦巻銀河「NGC 4826」(M64)の全体画像(Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Lee and the PHANGS-HST Team)】
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらの銀河は、かみのけ座の方向約1700万光年先に位置している渦巻銀河「NGC 4826」です。比較的小さい銀河で、メシエカタログでは「M64」として収録されています。
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明るい中心核のまわりを赤黒く渦巻く暗黒帯(ダストバンド)が印象的なNGC 4826は、その姿から「黒眼銀河(Black Eye Galaxy)」や「邪眼銀河(Evil Eye Galaxy)」とも呼ばれています。画像を拡大すると、暗黒帯を背景に青色や赤色に輝く星々の光が、美しい螺鈿(らでん)細工を思わせます。
欧州宇宙機関(ESA)によると、NGC 4826では外側の領域と内側の領域にあるガスが、それぞれ逆方向に回転しているとのことです。これは、NGC 4826が過去に逆行する伴銀河と合体したことが原因ではないかと考えられており、互いに逆回転するガスが衝突する領域では新たな星が形成されているといいます。
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編集/sorae編集部