
(引用元:ESA/Hubble)
今回紹介するのは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が捉えた星系「DI Cha(DI Chamaeleontis:カメレオン座DI星)」の画像です。
【関連リンク】今日の宇宙画像:NASAや各国宇宙機関が公開した魅力的な画像を毎日紹介

画像の中心では2つの星が明るく目立ちますが、DI Chaは見た目どおりの“2つの星”ではありません。実際には2組の連星からなる四重連星系で、合計4つの恒星が同じ星系を形作っています。
DI Chaが位置しているのは、カメレオン座の方向約500光年先にある暗黒星雲「カメレオン座I(Chamaeleon I)」の内部です。カメレオン座Iは、3つの暗黒星雲で構成される大規模な星形成領域「カメレオン座分子雲複合体(Chamaeleon Complex)」の一部として知られています。soraeでも以前、ダークエネルギーカメラが観測したカメレオン座Iの幻想的な広域画像を紹介しました。200~300個もの星が存在するこの領域は、太陽系に最も近い星形成領域のひとつであり、星の誕生過程を研究するうえで理想的な観測対象とされています。
DI Chaのような若い星系は周囲にまだ多くの塵を残しており、星の光がその塵を照らすことで、画像に見られるような、薄いヴェール状の構造が浮かび上がります。この塵はやがて星の成長とともに散逸したり、惑星の材料になったりする可能性があります。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)が赤外線フィルターを用いて取得したデータから作成され、2015年10月に公開されました。
編集/sorae編集部
関連記事
- 若き星たちが集うカメレオン座の反射星雲「IC 2631」
- 若き星が照らす幻想的な星雲、南天のカメレオン座で輝く“片翼のバタフライ”
- ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した“宇宙の竜巻” ハービッグ・ハロー天体「HH 49/50」























