
(引用元:ESA/Hubble)
今回紹介するのは、かじき座の方向約16万光年先に位置する大マゼラン雲の中で見つかった超新星残骸「ハニカム星雲(Honeycomb Nebula)」です。この画像はハッブル宇宙望遠鏡(HST)の広視野惑星カメラ2(WFPC2)で撮影され、ESA/Hubbleから2017年10月2日付で公開されました。

ハニカム星雲は、大マゼラン雲の代表的な星形成領域として知られるタランチュラ星雲(30 Doradus/かじき座30)の一角にあります。画像では、左下付近に見える蜂の巣のような泡状の模様がハニカム星雲です。広がるガスの中に、丸い泡がいくつも連なって見える独特の構造が大きな特徴となっています。
なぜ蜂の巣のような構造に見えるのか
通常、超新星残骸は爆発の衝撃波によって周囲のガスが押し広げられ、全体として殻状の構造を示します。ところがハニカム星雲は、丸い泡が連なったような非常に特異な姿をしています。
ESA/HubbleやNASAの解説によると、2010年の研究では、この独特な形状は2回の超新星爆発の影響が重なってできた可能性があると示されています。より新しい爆発の衝撃が、先に形成されていた古い殻状構造を突き破ったことで、現在見られる複雑なハニカム状の見た目になったと考えられています。また、この天体の構造をたまたま見込みやすい角度から観測していることも、印象的に見える一因かもしれません。
編集/sorae編集部
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