
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:NASA)
今回ご紹介するのは、惑星(および太陽系外惑星)・褐色矮星・恒星を並べて比較したイメージ図です。
惑星や恒星は日常的によく耳にしますが、「褐色矮星(Brown Dwarf)」は聞き慣れないという方も少なくないかもしれません。
※…画像の天体の大きさは実際のサイズ比を示したものではなく、分類をわかりやすくするために配置したものです。
Source
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech
- NASA - PIA23685: What is a Brown Dwarf?
褐色矮星とは、質量が木星の約13〜80倍と、惑星より重いいっぽうで恒星にはわずかに届かない“中間的な天体”です。
質量が不足しているため水素の持続的核融合を起こせず、太陽のようには明るく輝きません。ただし形成直後には重水素を一時的に燃やし、質量が特に大きい個体ではリチウムも燃焼します。その放射は主に赤外線域で観測され、可視光では淡い輝きにとどまります。
なお名称にある「褐色(Brown)」という表現は、実際の色を示すものではありません。可視光では非常に暗いため、赤外線で取得したデータを可視域に着色する際には暗赤色〜マゼンタ調に表現されることが多くみられます。イメージ図のような赤茶色や紫がかった“木星柄”もあくまで可視化上の便宜と考えてください。
編集/sorae編集部