
海王星の外側に存在するかもしれない、未発見の惑星。
第9惑星(プラネット・ナイン)などと呼ばれる惑星の捜索に関する新たな取り組みが、学術誌Scienceのニュースコーナーで取り上げられています。
台湾の研究者らのチームがarXivに掲載したプレプリントによると、赤外線天文衛星「IRAS」と「あかり」の観測データを分析した結果、太陽からの距離が500~700天文単位・質量が地球の7~17倍という条件に対応する天体の候補が1つ見つかりました。
ただし、何らかの天体が本当に存在するとしても、その軌道を決定するにはデータが不足しているため、今後の追跡観測が必要になると研究チームは考えています。

詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
- 2つの赤外線宇宙望遠鏡のデータから、太陽系の外側に新たな惑星候補天体の存在が示唆(2025年5月6日)
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- Science News - Astronomers searching for Planet Nine find possible hints of different planet
- Terry Long Phan et al. - A Search for Planet Nine with IRAS and AKARI Data (arXiv)