土星本体を背景に細く写る土星の環、および土星の衛星ディオネ(Credit: NASA/JPL/Space Science Institute)

【▲ 土星本体を背景に細く写る土星の環、および土星の衛星ディオネ(Credit: NASA/JPL/Space Science Institute)】

こちらは土星探査機「Cassini(カッシーニ)」が撮影した土星とその環。環はどこに写っているのかと思われるかもしれませんが、実は画像の中央を水平に横切っている細い帯のようなものが土星の環です。このときのカッシーニの位置は環の平面に対して3分の1度しかずれていなかったため、土星の環をほぼ真横から撮影することになったのです。

画像では細く見えていても実際には幅が広い土星の環は、北半球に雄大な影を落としています。その影の隙間から見えているのは、冬の北半球の青みがかった雲。赤道付近や南半球に広がる暖色系の色合いをした雲の帯とのコントラストが美しく、青・黄・橙に塗り分けられた三色旗を思わせます。

また、環のすぐ上に見えているのは土星の衛星ディオネです。ディオネの直径は、地球の月のほぼ3分の1に相当する1118km。画像はディオネからおよそ80万km離れたところから撮影されており、ディオネは地球の約10倍の直径がある土星を背景に小さな球体として写っています。

画像はカッシーニに搭載されていた広角カメラによってちょうど16年前の2005年9月22日に撮影されたもので、今年の同日付でアメリカ航空宇宙局(NASA)の惑星科学部門が紹介しています。

 

関連:今年の8月26日は惑星探査機「ボイジャー2号」の土星フライバイから40年

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute
Source: NASA/JPL
文/松村武宏

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