「わし星雲」の中央には、若い星団で構成される「NGC 6611」が存在します。またわし星雲の南側には、星々が誕生する「創造の柱」と呼ばれる領域があるのです。
上の合成画像は、「チャンドラ」X線宇宙望遠鏡と「ハッブル」宇宙望遠鏡がX線と可視光線で捉えた、地球から5700光年離れた領域です。可視光線による観測では、青緑色と茶色で星間ガスと塵、そしてピンク色のドットが星を示しています。一方X線による観測では星から発せられる大気の低、中、高エネルギーが赤やグリーン、ブルーで示されているのです。
さらに観測では、3つのX線エネルギー源が大きな柱のそばに存在し、また太陽質量の4〜5倍の原始星が青いドットして柱の頂上に位置していることもわかります。
Image Credit: NASA/CXC/INF/M.Guarcello et al/STScI
■'X'-ploring the Eagle Nebula and 'Pillars of Creation'
https://www.nasa.gov/mission_pages/chandra/images/x-ploring-the-eagle-nebula-and-pillars-of-creation.html
(文/塚本直樹)
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