国際宇宙ステーション(ISS)に停泊していた、オービタル・サイエンシズ社の無人補給船シグナスの運用1号機(Orb-1)が18日、ISSを出帆した。船内にはISSで出たゴミが積まれており、19日の夜に大気圏に再突入し、そのゴミと共に燃え尽き、ミッションを終えた。

シグナスOrb-1は米国東部標準時1月9日13時7分(日本時間1月10日3時7分)、米バージニア州にある中部大西洋地域宇宙港(MARS)から、アンタレスロケットによって打ち上げられた。その後シグナスOrb-1は数回に渡るスラスター噴射を行い、徐々にISSに接近。12月12日にISSに到着し、ハーモニー・モジュールへと結合された。

シグナスOrb-1には食料品や、ISSで使用する機器、またISSから放出するための超小型衛星など、約1,465kgが搭載されており、これらは結合後に宇宙飛行士の手によって、ISS内へと運び込まれた。またその一方でISSで出たゴミが約1,300kg積み込まれた。

そして2月18日20時42分(日本時間)にISSから離脱、単独飛行をはじめた。翌19日22時11分に逆噴射を行い軌道離脱を開始し、20日3時20分に南太平洋の上空で大気圏に再突入し、船内のゴミと共に燃え尽き、ミッションを終えた。

次のISSへ向けたミッションは、3月16日に打ち上げが予定されている、スペースX社の補給船ドラゴンとなる。またシグナスも運用2号機(Orb-2)の打ち上げが5月1日に予定されている。

 

■U.S. Cargo Spacecraft Wraps Up Its First Station Resupply Mission | NASA
http://www.nasa.gov/content/us-cargo-spacecraft-wraps-up-its-first-station-resupply-mission/index.html#.UwRCA4XTcWl