先日打ち上げられたシグナス補給船運用1号機(Orb-1)が12日、目的地である国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。シグナスのISSへの補給は今回で2回目となる。

シグナスOrb-1は米国東部標準時12月9日18時7分(日本時間12月10日3時7分)、米バージニア州にある中部大西洋地域宇宙港(MARS)から、アンタレスロケットによって打ち上げられた。その後シグナスOrb-1は数回に渡るスラスター噴射を行い、徐々にISSに接近。12月12日3時(東部標準時)にファイナル・アプローチを開始し、同6時8分、ISSのロボットアームがシグナスOrb-1を捕捉。そしてロボットアームの導きにより、ISSのハーモニー・モジュールへと結合された。

シグナスには約1,260kgの補給物資や実験機器が搭載されており、今後ISSへ運び込まれ、またその反対に、ISSで出た約1,300kgの廃棄物がシグナスへと積み込まれることになる。シグナスは2月18日までISSに係留され、分離後は太平洋上で大気圏に再突入し、ISSから出た廃棄物とともに燃え尽きる予定だ。

シグナスは今回のミッションを含めて、2016年までに8回以上が打ち上げられる予定となっている。また先日、米国がISSの運用を2024年まで延長する方針を示したことで、ミッションが増やされる可能性もある。

 

■Orbital's Cygnus Spacecraft Successfully Berths With International Space Station
http://www.orbital.com/NewsInfo/release.asp?prid=1884