アメリカ航空宇宙局(NASA)は22日、現在国際宇宙ステーション(ISS)に係留中のドラゴン補給船運用2号機の地球帰還に許可を与え、その準備が開始された。

当初NASAは25日に帰還を予定していたが、着水する太平洋上空の天候が芳しくないことから、1日遅らせ、26日に実施することとなった。現在の予定ではアメリカ東部夏時間26日7時6分(日本時間26日20時6分)にISSのロボット・アームからドラゴンが切り離され、12時36分(日本時間27日1時36分)にバハ・カリフォルニア半島の西の太平洋上に着水する。

ドラゴンには、ISSで生み出された科学試料などの成果物が1,210kg搭載されているが、帰還延期による影響はないとしている。

今回のドラゴン補給船運用2号機は、NASAとドラゴンを開発したスペースX社とが交わした、ISSへの補給契約に基づく、2回目のミッションとして実施されている。3月1日にケープ・カナベラル空軍ステーションから打ち上げられ、3日にISSへ到着した。

 

■NASA - SpaceX Dragon Spacecraft Carrying NASA Cargo Ready for Return to Earth
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2013/mar/HQ_M13-051_Dragon_Can_Return.html