ロシア連邦宇宙庁は12日、プログレスM-18Mの国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。

プログレスM-18Mはドッキングに先立つこと約6時間前、日本時間11日23時41分46秒にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。軌道を4周した後、プログレスM-18MはISSとランデブーを果たした。

そのころISSのズヴェズダ・モジュールでは、ISSに長期滞在中のオレッグ・ノヴィツキー宇宙飛行士とロマン・ロマネンコ宇宙飛行士がTORUの画面を通じ、プログレスを接近を見守っていた。TORUとはソユーズ宇宙船やプログレス宇宙船に搭載されているドッキング・システムで、画面を見ながら手動でソユーズやプログレスを操縦し、ドッキングさせるためのものだ。もともとソユーズとプログレスにはクルスと呼ばれる、もう一つのドッキング・システムも搭載されており、こちらはドッキングまですべて全自動で行える。通常はクルスの方を使うが、万が一問題が起きた場合は、すぐにTORUに切り替えられるようになっている。

今回の飛行ではクルスは問題なく動き、モスクワ時間12日0時35分21秒(日本時間12日5時35分21秒)、プログレスM-18MはISSのピアース・モジュールにドッキングした。

以前まではプログレスの打ち上げからドッキングまでは約2日がかかっていたが、プログレスM-16M、同M-17Mに引き続き、わずか6時間でのドッキングに成功した。これは打ち上げのタイミングと、軌道への投入精度を完璧にすることで成し遂げられたもので、この3回の成功により、早ければ3月28日に予定されている有人のソユーズTMA-08Mの打ち上げで、このショート・カットが使用されることになるだろう。

 

■Транспортный грузовой корабль «Прогресс М-18М» успешно пристыковался к МКС
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