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「クリアスペース-1」ミッションのイメージ図:使われなくなって宇宙を漂う物体を捕える様子(Credit: ClearSpace)
【▲「ClearSpace-1」ミッションのイメージ図。宇宙を漂うスペースデブリを捕える様子(Credit: ClearSpace)】

1969年7月、アポロ11号は人類初の月面着陸を成功させました。月面に降り立った宇宙飛行士が着用していたのがオメガの腕時計「スピードマスター」でした。

そのオメガが再び宇宙を目指すことを発表しました。今回の発表はスイスのスタートアップ企業「クリアスペース」と提携し、2025年の実施が予定されている世界初のスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去ミッション「ClearSpace-1」に参画するというものです。

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地球の周りには活動中の人工衛星だけでなく「寿命を迎えて使われなくなった衛星」や「衛星などを打ち上げたロケットの一部」、それに「衛星やロケットの破片」などが周回しています。クリアスペースによると、現在地球の周囲には直径10cm以上の人工物が3万4000以上も周回しているとされ、1cmを超えるものは宇宙ステーションや人工衛星などに深刻なダメージを与える可能性があるとESA(欧州宇宙機関)は述べています。

「ClearSpace-1」では、ロボットアームを備えた人工衛星が過去の打ち上げで生じたスペースデブリをキャッチし、そのまま大気圏に再突入することで軌道上からデブリを排除する計画で、2013年に打ち上げられた「ヴェガ」ロケットの一部である衛星を搭載するためのアダプター(Vespa:Vega Secondary Payload Adapter)がターゲットとなります。

スペースデブリをキャッチした「ClearSpace-1」のイメージ図(Credit: ClearSpace)
【▲スペースデブリをキャッチした「ClearSpace-1」のイメージ図(Credit: ClearSpace)】

オメガの社長兼CEOレイナルド・アッシェリマン氏は「宇宙探査と地球保全の両分野での実績を誇るオメガにとっては、理にかなった次のステップ」と表現し、クリアスペース社の取り組みについて「アポロ計画以来、最も重要かつ刺激的で素晴らしいプロジェクトのひとつ」と述べています。

 

関連:世界初「軌道上からデブリを取り除くミッション」が2025年に実施予定

Image Credit: OMEGA / ESA / ClearSpace
Source: OMEGA / ClearSpace

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