
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
今回は、みずへび座の方向約979光年先に位置する太陽系外惑星「TOI-3261 b」を紹介します。

【関連リンク】今日の宇宙画像:NASAや各国宇宙機関が公開した魅力的な画像を毎日紹介
TOI-3261 bの直径は海王星とほぼ同じですが、主星(恒星TOI-3261)からの距離は太陽〜水星間のわずか4.4%。公転周期はわずか約21時間で、表面温度は約1450°Cに達し、大気が宇宙空間へ蒸発し続けていると考えられています。このような系外惑星は「ホット・ネプチューン」と呼ばれています。
ホット・ネプチューンとは、海王星クラスの質量を持ちながら、主星の近くを公転して高温に加熱された惑星のことです。太陽系の海王星は極寒の世界ですが、ホット・ネプチューンは真逆の灼熱環境にあります。
公転周期が1日未満の超短周期惑星のうち、海王星サイズのものは極めて稀です。2026年1月現在、約6000個の系外惑星が見つかっていますが、その中でも、質量が正確に測定されたものはTOI-3261 bを含めわずか4例しかありません。
主星に近すぎると、強烈な放射や潮汐力で大気を急速に失ってしまうため、このサイズの惑星が生き残りにくいとされています。その希少性から「ホット・ネプチューン砂漠」と呼ばれています。
TOI-3261 bは、この砂漠で生き残った貴重な惑星。今後のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測で、惑星進化の謎が解き明かされることが期待されています。
編集/sorae編集部
関連記事
- 200年で地球の大気1つ分? 急速に大気を失いつつある太陽系外惑星「TOI-1227 b」
- “信じられないほど” 高密度な惑星「TOI-1853b」を発見
- 太陽系外惑星「LTT 9779 b」は岩石の雲で鏡のように輝いていると判明
参考文献・出典
- sorae - 公転周期わずか約21時間のホット・ネプチューン「TOI-3261 b」を発見
- NASA - Discovery Alert: a ‘Hot Neptune’ in a Tight Orbit
- Nabbie et al. - Surviving in the Hot-Neptune Desert: The Discovery of the Ultrahot Neptune TOI-3261b (The Astronomical Journal)
























