(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、太陽の表面から噴出した巨大なプロミネンスです。アメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー」(SDO)が2011年2月に観測したデータからこの動画は作成されています。
soraeでは2019年12月7日の記事『太陽から吹き出す巨大な「紅炎」』で、この画像および動画を紹介しています。
- Image Credit: NASA/Goddard/SDO AIA Team
- sorae - 太陽から吹き出す巨大な「紅炎」
- NASA Video - Monster Prominence
太陽で見られる最も壮大な現象の一つと言えるのが、「プロミネンス(Prominence)」の噴出です。
プロミネンスは太陽の磁場に支えられ、ときには太陽表面の上に浮かんでいます。穏やかなものは典型的に約1か月間存在し続けますが、中には「コロナ質量放出」として太陽系内にガスを噴出することもあります。プロミネンスがどのように形成されるかについては、多くの謎に包まれています。
なお、プロミネンスは日本語で「紅炎」とも呼ばれます。実際には「炎」ではありませんが、現在では「プロミネンス」という訳語が用いられることが多いようです。しかし、現代の観測画像から見ても、その迫力をよく表している言葉ではないでしょうか。
ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーとは
ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO:Solar Dynamics Observatory)とは、2010年2月にアメリカ航空宇宙局(NASA)によって打ち上げられた、太陽観測衛星です。地球周回軌道に配置されており、常に太陽を観測できる位置にあります。
太陽フレアやプロミネンスの関連記事
- 大規模な太陽フレアが連続して発生 世界各地で低緯度オーロラを観測(2024年5月)
- 太陽フレアよりも100倍強力なフレアがプロキシマ・ケンタウリで起きていた(2021年4月)
- 太陽フレアの瞬間 NASAが映画のような4K動画を公開(2016年5月)
編集/sorae編集部