(引用元:sorae)
こちらは、soraeが2019年10月17日の記事内で紹介した『系外惑星「GJ 15 A c」』の想像図です。(※右下の天体は「GJ 15 A c」の衛星)
2019年10月16日、NASAの系外惑星探査プログラム(Exoplanet Exploration Program)から、同じ恒星を巡りつつも極端に異なった環境を持つ2つの太陽系外惑星が紹介されました。地球から約11光年先に位置している赤色矮星「GJ 15 A」を公転する太陽系外惑星「GJ 15 A b」と「GJ 15 A c」です。
内側の「GJ 15 A b」は、地球のおよそ3倍の質量を持つ「スーパーアース」に分類されています。公転周期はわずか11日で、表面温度は摂氏270度以上と推定されています。
外側の「GJ 15 A c」は、地球のおよそ36倍の質量(木星のおよそ9分の1、海王星のおよそ2倍)で、ガス惑星だと考えられています。公転周期は約20年で、主星から遠く離れているため表面の温度もかなり低いとみられており、想像図でも土星のような輪や氷を含んだ衛星が描かれています。
なお、GJ 15 Aを巡るこの2つの系外惑星は「惑星の公転にあわせて主星が前後左右へと円を描くようにわずかにふらつく様子をキャッチする方法」(視線速度法)で、その存在が確認されました。
元記事では、赤色矮星「GJ 15 A」と連星をなす「GJ 15 B」や、「GJ 15 A c」を発見することができた「主星のふらつき」についても触れています。