初の国産ジェット旅客機「MRJ」、今秋に量産へ!

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度重なる納入延期が心配されていた初となる国産ジェット旅客機「MRJ」ですが、MRJ Newsletter vol.11ではその量産が今秋に始まると明かされています!
 
MRJは三菱航空機が製造するリージョナルジェット(地域間輸送機)で、戦後ではYS-11以来、ジョット旅客機としては初となる国産旅客機です。すでに日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)を含め世界から400機を超える注文を受けています。昨年11月には初飛行を終えていたものの、昨年12月には納入を2018年第2四半期(4月~6月)に延期すると発表していました。
 
今回のMRJ Newsletterによると、3月には初めて日本海上空での飛行試験や随伴機を伴わない単独での飛行試験を実施。すでに最高高度 35,000フィート(約 1万500m)、最大速度はマッハ 0.65も達成しています。さらに、機体の耐久度を確かめるための疲労強度試験も行なわれます。
 
このように納入に向けて歩みを進めているMRJですが、順風満帆な今後が約束されているわけではありません。ブラジルのエンブラエル社MRJのライバルとなる「E175-E2」を2020年に納入開始すると見られており、今後の競合が予想されます。とは言え、初の国産ジェット旅客機が日本や世界の空を舞う姿は一度は見てみたいですね!
 
Image Credit: 三菱航空機
■MRJ Newsletter vol.11
http://www.flythemrj.com/j/media/pdf/MRJ%20Newsletter_Vol.11_J_20160329.pdf