スペースX社は現地時間23日、オーブコム社の通信衛星OG2を6機搭載したファルコン9ロケットの打ち上げを、7月の最初の週まで延期すると発表した。
この打ち上げは、まず20日にロケットの第2段の技術的な問題で延期、21日には天候の問題により延期、さらに22日には技術的な問題によって延期を重ねており、次に24日の打ち上げを計画していた。しかし、22日の延期の理由となった技術的な問題をより詳細に確認するため、また米空軍の地上施設のメンテナンスの期間が重なることもあり、7月の最初の週まで延期されることとなった。
もともとOG2の打ち上げは、2013年9月に予定されていたが、12月に延び、年が変わって4月30日になり、さらに5月10日、27日、6月11日、12日、15日と、延期を繰り返してきた。このうち、衛星側の問題による延期は1回、天候によるものが1回で、他はすべてロケット側の問題によるものだとされる。
今回のファルコン9打ち上げでは、6機のオーブコム社の通信衛星OG2(Orbcomm Generation 2)を、フロリダ州のケープ・カナベラル空軍ステーションから、高度750km、軌道傾斜角52度の円軌道に投入するものだ。
また前号機に続き、ファルコン9の第1段の海上への着水と、回収する実験が行われる。着陸脚も同様に今号機でも装備され、着水前に展開する実験が行われる。前回は着水と着陸脚の展開には成功したものの、嵐のために船や航空機からの観測はできず、また回収にも失敗、ロケットから送られてきた映像も不鮮明なものであったため、リベンジが期待される。
■Launch Update on Livestream
http://new.livestream.com/spacex/events/2980259/statuses/54685017